キュービクルのトランスは、耐用年数の関係で定期的に交換をすることが求められます。
実際、このトランスはどのように交換すれば良いのでしょうか。
また、その際にかかる費用はどのくらいと想定しておけば良いのでしょうか。
今回はキュービクルのトランス交換方法やその費用についてご紹介します。
キュービクルのトランスの交換時期とは?
キュービクルの内部で重要な役割をしている機器のひとつトランス。電圧を変圧するための機器でキュービクルに流れてきた高圧を下げる働きをします。負荷が大きいため、その分消耗も早く、他の機器や部品に比べ劣化も早くなります。
一概に耐用年数が何年ということではありませんが、原則的に設置から15年以上が経過するとキュービクルのトランス以外の部分と合わせて故障や焼損などのトラブルが発生します。
またトランスの交換時期として、よくあるケースはキュービクルを設置している施設の稼働率が上がり現時点で設置しているキュービクルのトランスでは容量を超過してしまう場合などが挙げられます。
このような場合にも、キュービクルのトランスを交換する必要がでてきます。
トランス交換の方法とは?どこに依頼するべき?
キュービクルは、高圧受電設備のため、内部の交換やおおがかりな年次点検の時には、通電を止める必要があります。
そのため、トランス交換の際にも、まずは電力会社へ連絡し、送電ストップの依頼をします。これにより工事を行っている間は施設又はキュービクルに電気が来ることがないため安全に作業が可能となります。
作業内容は、まず古いトランスを撤去し、新しいトランスの据付工事を行います。配線へのつなぎ込みを行い、必要であれば電流計や変流器などの機器を交換する場合もあります。
その後最終点検を行いトランス交換工事は完了します。
これらの工事については、無論電気工事の資格を持った有資格者のみが行うことが可能で
す。
キュービクルの保守点検を依頼している会社がトランス交換の工事も請けおっている場合もあり、または、販売している会社に工事業者を紹介してもらえる場合もあります。
保守点検契約をしていない場合は、点検と合わせて近隣の電気設備会社へ依頼しなければなりません。
依頼する場合は、キュービクルの型式、使用年数、交換理由などを伝え、現場調査をしてもらった上で見積もりを依頼しましょう。
また、半日から丸1日停電にするため、ビルや施設が休みの日など工事日程の調整も必要になります。
キュービクルのトランス交換にかかる費用
キュービクルのトランス交換工事にかかる費用はおよそ50万円から60万円程度を基準として地域や依頼する会社、そして、設置しているキュービクルの状態によって異なります。
また、交換と同時に増設が必要になる場合は、外側から変えることもあり、工事内容が増えますので100万程度になることもあります。
保守契約をしている場合には、月額の保守点検料にトランスの交換費用などが予め含まれる契約を結んでいる場合もありますので、キュービクルの保守点検を依頼している業者に相談してみると良いでしょう。
まとめ
今回はキュービクルのトランスの交換方法とその費用についてご紹介しました。
トランスのみならずキュービクル内部の部品については、経年劣化に伴う寿命が存在しますので、点検の際に異常が見つかった場合には交換をすることが求められます。
キュービクルのトランス交換の依頼先はほとんどの場合は地元の電気設備会社や、電気工事業者となりますが、保守点検を依頼している業者に相談することで活路が見出せるケースもあります。
費用については、およそ数十万円程度からとなっていますが状況によって金額は変動しますので、まずは点検と見積もりの依頼から始めてください。
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