電力会社から送られてくる高電圧の電気を変圧し、施設で利用するために必要なキュービクルですが、初期費用が非常に高く導入になかなか踏み切れないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
キュービクルは一括で購入するものだと思っている人が多いと思いますが、実はキュービクルをリースで導入することができるのです。
今回はその方法と、一括で購入した場合の価格を比較してみました。
キュービクル導入にかかる初期費用はどのくらい?
キュービクルは、導入する施設の規模や使用する電力に応じて型式や仕様が異なります。また設置場所によっても、工事費や設備費用が変わります。
例えば、スーパーマーケット1店舗や大型病院などに設置するキュービクルは規模が大きく導入費用も非常に高額になることが予想されます
しかし、これらのキュービクルを一般的なコンビニエンスストアなどに設置するとなると明らかに、オーバースペックであることがわかります。
基本的には、キュービクルの導入にかかる初期費用はこのような施設の規模に応じて決定されます。実際、設置工事に必要な費用の内訳は下記の通りです。
- 設置スペース(賃貸・敷地内によっても異なる)
- 基礎工事費用(キュービクルを安全に設置可能なベースが必要)
- キュービクル本体・設備費用
- ケーブルの引き込み工事費(高圧ケーブル代含む)
小さな工場やコンビニエンスストア(100kW)であれば約200万。商業ビルや病院(200kW)は約300万。中規模工場やスーパーマーケット(300kW)は約400万、大型ビルや総合病院(500kW)であれば約600万円が相場です。
これだけ見るとかなり初期費用が高いように感じますが、その分ランニングコストが安いため、長年使用すれば、消却することが可能になる場合もあります。
キュービクルのリースなら初期費用が抑えられる
このようにキュービクルは購入する場合は、非常に高額になることが予想されなかなか検討するだけで導入に至らない場合もあるかと思います。
しかし、リースにすれば、初期費用を抑えるだけでなく、メンテナンス費用までも抑えることができます。
特に、新規店舗の出店や、新しい事業を開始する際にキュービクルが必要という場合にはイニシャルコストを抑えることにもつながりますので、大変お得にキュービクルを導入することができます。
また仮設の建設現場や、イベント開催などで短期間電力が必要な場合などにもリースがお得です。導入後の撤去費用についても廃棄処分などしなくてもいいため、コストは安く済みます。
キュービクルをリースで使う場合のメリット
キュービクルをリースで使用する際のメリットとしては、初期費用をある程度抑えることができるということもありますが、それ以外にもあります。
既製品ではなく、規模や使用期間にあった設備をオーダーで製作できるところが増えています。また、設置や撤去にかかる費用、テストや点検までの費用もすべて込みの料金設定になります。
長年使用した場合、劣化した部品や機器の交換なども必要になりますが、そのメンテナンスの費用もリースの料金に含まれるのでサービスが充実している点も選ばれる理由のひとつです。
また通常、キュービクルを購入すると資産として、税金がかかります。リースということで所有物ではないため、固定資産税がかからない点は、それにかかる手続きなども省かれるため大きなメリットです。
キュービクルのリースした場合の料金と本体価格を比較!
キュービクルを購入する場合は設置工事費用や本体価格など合わせると初期費用として最低でも数百万円以上のコストは必要となります。
しかし、リースの場合はこのうちの数%の費用の初期費用でキュービクルを導入することが可能です。
初期費用を抑えたい場合や、短期でキュービクルを使用したい場合にはリースはとてもお得という事が分かります。
まとめ
このようにキュービクルは購入という選択肢以外にもリースで導入するという選択肢があることがわかりました。
リースを選択した場合には、イニシャルコストを購入時よりも格段に抑えた上でキュービクル導入が可能になるという点がメリットです。
どちらがお得か?というのは施設の規模や、使用年数によって変わりますので、リースという方法を知っていれば、導入時の検討材料になります。
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