電気一般

電気の「低圧」「高圧」「特別高圧」の定義を解説!

私達が普段使っている電気は、低圧・高圧・特別高圧という3種類に分けられます。

日常生活ではあまり意識することがないため、それぞれの違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは各種電圧の定義や違いについて紹介していきます。

電気には電圧種別がある

電圧とは電気を流す時に発生する圧力のことで、電圧種別によって圧力が違うということになります。

その種別というのが先程も触れた3つの電圧のことで、以下の通りです。

★低圧

★高圧

★特別高圧

文字を見るだけでもなんとなく違いがわかると思います。

低圧なら圧力が低く、高圧なら圧力が高くなっていて、特別高圧は高圧の中でも特殊な種別に分類されています。

住宅や企業、施設などでは電気が欠かせませんが、それぞれの建物で最適な電圧種別を選ぶことになります。

そうして必要な電気を供給してもらい、各種設備で利用するわけです。

電力会社と契約を結ぶ際には、電気代を無駄にしないためにも最適な契約メニューを選ぶことが大切で、そのためにも電圧種別の違いや定義について把握しておきましょう。

それぞれの定義を解説

では低圧・高圧・特別高圧の定義について1つずつ見ていきます。

まず低圧とは、電気設備基準における送電電圧の規格の1つで、直流で750V以下、交流で600V以下の電圧のことを指しています。

主に一般家庭で利用される電圧種別で、一般家庭で利用する場合は100Vまたは200Vで接続される仕組みになっています。

高圧も低圧と同じく電気設備基準における送電電圧の規格の1つで、直流で750Vを超え7,000V以下、交流で600Vを超え7,000V以下の電圧のことです。

低圧と比べて電圧が高いのがわかるでしょうか。

より多くの電気を必要とする、商業施設や工場、病院などの施設で利用されることが多くなります。

私達がよく見かける電柱には、この高圧と低圧の電線が両方とも設置されています。

特別高圧は高圧の中でも電圧が非常に高く、7,000Vを超えるものを指します。

特高と呼ばれることもありますが、略しているだけで意味は同じです。

電圧種別の見分け方とは?

それぞれの電圧の定義はわかりましたが、現在利用している電圧がどれかわからないというケースもあるでしょう。

電圧種別を見分ける方法としては、たとえばキュービクルの有無を確認する方法があります。

何故かと言えば高圧以上の電力契約をしている場合、必ず施設内にキュービクルが設置されているからです。

キュービクルが設置されているなら高圧、設置されていないなら低圧を利用していると判断できます。

キュービクルの有無だけを確認すれば良いので、非常に簡単ですぐに見分けられる方法となります。

また電気料金の請求書があるなら、請求書の中の契約種別の欄を見てみましょう。

契約種別で電圧種別を見分けられる場合がある他、供給電圧を見ることでも電圧種別が見分けられます。

各種電圧の定義も理解しておけば、それぞれの違いがより明確になり、すぐに見分けられるようになります。

電気契約を見直す時など、電圧種別を知りたくなることもありますので、見分け方についても覚えておくといざという時に役立ちます。

受電方法の乗り換えで電気代を削減!

電気を利用する場合、ここまで見てきたように私達は最適な電圧種別を選んで、電力会社と契約をします。

電圧種別によって電気代も変わってきますので、電気代を無駄にしないためには、必要に応じて受電方法を乗り換えることも求められます。

電圧の低い低圧がもっとも電気代が安くなると考えている方も多いのですが、実は高圧の方が従量料金が安くなります。

受電するためにキュービクルの設置が必要になるため、その費用も含めて考えなければいけませんが、単純に毎月の従量料金だけで比較するなら高圧の方が安く抑えられるのです。

また、特別高圧は高圧と比較してさらに単価が安くなるため、キュービクルを設置することになっても乗り換える価値があるでしょう。

長い目で見た時に、どの電圧種別がもっともお得なのかを検討することが大切です。

たとえば、キュービクルの設置や維持に費用がかかるとしても、従量料金を安くできた方がお得だと判断できるのであれば、低圧から高圧に乗り換えるといった選択肢も出てきます。

もちろん無駄に高圧に乗り換えても意味がないので、普段の電気の使用状況や、現在の電気代を調べたうえで、本当にお得な受電方法がどれなのかを考えましょう。

そうすれば無駄をなくし、最小限の費用に抑えつつ有効に電気を利用できるようになります。

電圧には3つの種類があり、低圧・高圧・特別高圧で電気代も変わってきます。

電力自由化によって電力会社や料金について見直すことが増えていますが、正しい知識を身につけてお得に電気を利用していきましょう。

場合によっては受電方法の乗り換えも検討すると、毎月の電気代を削減することが可能です。

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