排出ガス(ディーゼルエンジン)に関連した内容です。
排出ガス(ディーゼルエンジン)の内容を繰り返して書くと、ディーゼルエンジンの排出ガスのうち低減しなければならないのは窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)です。
そしてNOxとPMを同時に減らす方法は2通り考えられます。
パターンその1
良く燃えるエンジン設定にしてエンジン側でPMを減らし、排気管にNOxを低減させるシステムをつける。
パターンその2
燃焼を抑えたエンジン設定にしてエンジン側でNOxを減らし、排気管に
PMを低減させるシステムをつける。
と言うことで本編では、
実際に上のパターンどおりにディーゼルエンジンの排出ガス対策が行われているか確認するため、トラックメーカーのサイトを覗いてみます。
なぜ、トラックメーカーかと言うとディーゼルエンジンは主にトラックに搭載されているからです。
上のパターンで区分けしてみたいと思います。
なお、排出ガス対策で各メーカーの対応がパターンその1、その2で分かれるのは「新長期排出ガス規制」と呼ばれる規制からです。
まずは、トップバッターとしていすゞ自動車から。
いすゞ自動車:
(上記リンク先のテクノロジーをクリックしてください)
排出ガス後処理技術のところを見てみると、パターンその2であることがわかります。
なお、PMを低減させるシステムとして「DPD」を排気管に付けています。
ちなみに、
日野自動車、三菱ふそうトラック・バスも同じパターンその2でした。
なので、この場では割愛させていただきます。
最後に日産ディーゼルです。
日産ディーゼル:
(上記リンク先のうち、総合環境性能をクリックしてください)
FLENDSというところを見てみると、パターンその1であることがわかります。
なお、NOxを低減させるシステムとして「尿素SCR触媒」を排気管に付けています。
実際にサイトを見てみると確かに2つのパターンに分かれていますね。
どちらのパターンを採用するかについては各メーカーごとの戦略によるものだと思います。
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